2021/06/26
本日はお休みをいただきまして申し訳ありません。無事にJSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)総会の一般演題の発表を終えました。リモートの発表は慣れないのか、音声ミュートを解除し忘れて挨拶をしてしまうという粗相はやってしまいましたが、無事に役目を務めることができました。この学会はどちらかというと難しい数値を扱う学会なので、今回の演題はどちらかというと日本臨床眼科学会か日本眼科手術学会向きかとおもったのですが、コロナ禍でなかなか演題も思うように集まらない主催者の気持ちもわかるし、前回の手術学会の講演で制限時間に入りきれなかったデータがありましたので、もったいないので演題向けに再編集して発表させていただいたわけです。
当院では白内障を合併症なく手術をして治療することは当たり前として、さらに踏み込んで、屈折異常(近視・遠視・乱視)も治療して裸眼視力を良くしていこうという試みをしております。それにVerifEye Lynkというシステムを利用しているのですが、保険請求できない使用料がかかるシステムなので、自由診療がさかんな施設はともかく、保険診療がメインの施設ではなかなか普及が難しいところがあります。そこで、実際導入して、どれだけ成績が良くなったかというのを自分でも検証したかったということもあり、前回の講演の時に、年末年始の間、必死に統計作業をしておりました。簡単に結果を述べると、2018年の導入前では、特別に眼疾患がない症例では7割程度が免許更新の基準となる裸眼視力0.7以上が得られていましたが、2020年は9割以上とかなり成績が向上していました。ただし、うまく矯正ができない症例もあり過信も禁物だし、やはり十分な術前説明が重要だなという考察をしました。
次は滞った自分のところと、支部会の事務仕事を頑張ります。また、1月の手術学会に向けて、8月が締め切りなので新しい発表を準備しようとまた統計作業も急がねば。最近、全然ゴルフクラブが握れていません。
今週はARGOS(日本アルコン)という術前検査の機械の企業の宣材用の取材を受けることになっています。といっても良いことも言うけど、欠点もずばり指摘するのも私の性格なので、どこまで採用されるのか楽しみです。